雨の土曜日。
これまでのツーリングの写真を使って、来年のカレンダーでも作ってみようかな、と、ファイルサーバに保管している過去のツーリング写真を見返していたのですが、自転車に乗り始めたころから現在までの変化をしみじみと感じる機会となりました。
我が家にはじめて導入したスポーツ自転車は、フォールディングのミニベロ「DAHON Speed P8」。
自在にカスタムできるものだということがわかり、コンポーネントの20s化、軽量化、高速化といったカスタムを行いました。
(たまたま購入したのがDAHONのカスタムにめっぽう強いショップだったのが運のツキ)
カスタムを重ねた結果、初期状態と比べて断然走るようになり
「この自転車ならどこまでも行けるわ」
などと思っていた頃もありました。
自走で外房や富津のほうまでツーリングに出かけたりして100kmを越えるようなツーリングには何度も行ったりしてますし、実際かなりの距離を走れる自転車にはなっていましたが、小径車の性質上、速度維持という面ではイマイチ。脚を止めると速度が落ちてしまいますので、回し続けている必要があります。
ハンドルがクイックなこともあってか、距離が伸びるほど疲れも溜まってしまいます。
とはいえクルマに積んだり輪行したりと、いろんなところにツーリングにいくようになってきたころ。
よりラクにロングツーリングがしたくて2台目の自転車を検討。
その結果、導入したのが700cランドナーの「皇帝 Touring Conductor」。
700cタイヤに32cのグラベルタイヤ、舗装路はもちろん林道や未舗装路も安心して走れ、3枚のフロントで山も登りやすい。フロント、リアにキャリアも備えてるので荷物も運べるというツーリングバイク。
何よりラクにロングツーリングが楽しめるようになりました。
やっぱりタイヤサイズの違いは大きい。
この自転車では170km/日ぐらいまでは走っていますが、100kmを越すツーリングでの疲労度はミニベロとは比較になりません。明らかにタイヤの大きさの違いですね。
目安としてミニベロでのツーリングは60kmまでを上限にして使い分けることにしました。
ランドナーを導入してから、北海道やしまなみ海道、関西など、より広範囲にツーリング旅行にでかけるようになりましたが、数をこなすにつれて 未舗装路を「含まない」ツーリングや、フロントバッグだけなどの軽装備で走るツーリングも結構あることに気づきました。
ランドナーは、たくさんの荷物を積んで走ることも想定して設計されているので、丈夫なパイプで作られているため車体自体も軽くありません。そこにキャリアやフェンダー、スタンドを装着し、フロントバッグやサドルバッグまで積むと、さらに重量が嵩んでいきます。
路面状態のいいルートを軽装で日帰りツーリングするようなときは、この重量は無駄でしかありません。
舗装路をメインとしたツーリングをより速く軽快に走りたい、という思いが強くなってきました。
いろいろと検討を重ね、スポルティーフをオーダーで作ることにしました。
テーマは「軽量&快速」。
kaisei8630Rの軽量パイプ、基本25cの細めのタイヤ、最新のロードパーツで組んだ現代的なスポルティーフ。
多少のグラベルロードも安心して走れるよう32cでもフェンダーが使えるよう設計しました。
荷物はフロントバッグもしくはリアバッグのみ、もしくは小型のフロントバッグ+サドルバッグ(バイクパッキング)を想定し、トータル重量もかなり軽くなりました。
軽いホイールとWhiteIndustriesの回るハブも効いていると思います。
ランドナーと比較して明らかに「軽量&快速」な自転車に仕上がりました。
ヨメはんもほぼ同時期に同じことを考えていたようで、チタンのスポルティーフをカスタムオーダー。
700cへのこだわりがあるものの背が高くないので、ホリゾンタルではなくミキストで設計、こちらも軽量・高速なスポルティーフができました。
スポルティーフを作ってから、それまでのランドナーのポジショニングを大きく変えることにしました。
カブるともったいないですからね。
ハンドルバーをフラットバーに替え、フェンダーやキャリアをはずし、40cのグラベルタイヤを装着。
グラベルツーリング用のパスハンター的なバイクに再生、林道や未舗装路のツーリングの楽しさをより楽しめるバイクに方針転換です。
ハンドルバーはフラットバーだけでなく、ルートや路面に応じてブルホーン、ドロップなどにも簡単に替えられます。
スポルティーフでの綺麗な舗装路を走るツーリングとは全く趣の異なる楽しさがありますね。
このバイクでツーリングするときは、ヨメはんはMTBで走ります。
とある筋から昔のカーボンのMTBフレームをいただいたので、最新パーツでレストアしフルリジッドで組んだもの。
このMTBの2.1インチのブロックタイヤはなかなか心強いです。
また普段使いの自転車として、軽量・高速なミニベロロードを作りました。
軽量フレームに451サイズの20インチホイールにWhiteIndustriesのよく回るハブ、0.9インチ幅(23c相当)のタイヤで、速くて気持ちのいいミニベロです。
この自転車はとにかく快適性を追求してムダなものを排除、ボトル以外の荷物を積むことは想定していないので、ツーリングには使わず、家から行ける範囲でのみ使う自転車に位置づけています。
という感じで、それぞれのバイクに明確な役割を持たせています。
◆ DAHONの折りたたみミニベロ: 20inch(406) x 1.3inch/2.15inch
スポットやお店に立ち寄ったり街を散策するといった50km程度のツーリングに。
海釣りでポイントを移動しながら使ったりも。
◆ スポルティーフ: 700 x 25c/32c
主に舗装路メインのロングツーリングに。
◆ パスハンター: 700 x 40c
未舗装路の割合の高い林道・山ツーリングに。
リアキャリア+パニアバッグを付けて、快適な街乗り車としても。
◆ ミニベロロード: 20inch(451) x 0.9
日常生活や近隣の移動など、普段の脚に。
行き先や目的、ルートに最適な自転車でツーリングを楽しみたいです。
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DAHONを買ったころは、こんな使い分けをするようになるとは思ってませんでした。
なにより家の中に8台の自転車が並ぶことになるとは...。
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