憧れの地へ...

緑のなかの小さなトンネル日曜は前日の暴風とうってかわって穏やかな天気。

どこに走りにいこうか、と相談したところ、
「昭和の森にいってみたい」とのこと。
* 東京じゃなくて千葉にある 昭和の森 です。

私もずいぶん昔にテニスしにいった記憶はあるのですが、大きな公園だったということ以外なにも覚えてません。
ということで、そこを軸にルート検討することに。

Google Mapsをみながら周辺に面白そうな場所はないかと眺めていると、なんとも魅力的な場所が...

その場所というのは「雄蛇ヶ池」。

私は大学に入る前まで関東には住んでいなかったのですが、「雄蛇ヶ池」はルアーフィッシングの世界では(ごく一部の人たちにとって)認知度の高い場所なのです。
いわば雄蛇ヶ池は小学校のころからの 憧れの池、いや地なのです。

ということで、ヨメに頼みこんでこの日のルートに追加してもらいました。
Google Mapsでみた感じだと池の北側に沿って走ることもできそうです。

作成したルートのKMLファイルをサイクルナビに取り込み、スタート地点である「あすみが丘水辺の郷公園」を目指します。

この「水辺の郷公園」はまるでゴルフ場のような景観の公園でした。
その名の通り、公園の中央に大きな池があるのですが、人口の池ながらとても環境が豊かで、多くの水辺の生物が生息していました。

あすみが丘 水辺の郷公園

すぐ近くに昭和の森公園があるということもあってか、日曜なのにガラガラ。
とても静かで雄大な景色。ぼーっとするのによさそうな場所でした。

この公園から道を挟んだところに昭和の森公園があります。

公園といいつつ、山がまるまる公園になってるという感じのスケール感。
入り口を入るとすぐに大きな池があり、蓮が生えていました。

昭和の森公園

#翌日、千葉市のFacebookをみていると、ちょうどこの蓮の話題が載っていて、花がつき始めたタイミングだったようです。

公園内は山だけあって、走っていると結構アップダウンがあります。
坂をどんどん登っていくと展望台なんかもありました。

昭和の森 展望台

この景色をみると結構登ったみたいです(^_^;

しばらく景色を眺めながら息を整えてリスタート。
公園内をしばらく走りつつ、いよいよ憧れの地「雄蛇ヶ池」をめざします。

公園を出てすぐに、サイクルナビが山を登れといっています。
まったく土地勘のない場所で従うしかないわけで、ナビ様の仰せの通りに山へ入ります。

登っていくとどんどん道幅が狭くなっていき、下りに入ると舗装はされているものの、まわりの森の小枝や葉っぱ、石などで覆われた道に。
昭和の森公園からの山道

森も深くなり、ついには未舗装路になってしまいました。
上りきると今度はキツめの下り。
悪路でパンクするのが怖くて、体重をぬきつつ悪路を下っていきます。
結構な斜度になってきて、ここまで奥まで入ってしまったからには、引き返すのもムリな状況に...(´Д`)

山道の下りの悪路

途中、ドラマのTRICKにでてきそうな怪しい神社があったりナゾの御札がたくさん張られてたりと、なんとも恐ろしい雰囲気の場所もいくつか通りつつ、どうにか山を下りることができました。
山から出ると一変してのどかな田園地帯。のんびりとした景色をみながらしばらく快走♪

のどかな田園風景を通って雄蛇ヶ池へ

ところどころにアップダウンもあり、小さなトンネルを通ったり。
緑のなかの小さなトンネル

そうこうしているうちに、雄蛇ヶ池に到着。

夢にみたこの池を眺めて感極まっているワタシ。それを不思議そうに見るヨメ。
雄蛇ヶ池

* パノラマ(ポップアップ)
雄蛇ヶ池 パノラマ

雷魚の棲む池なので、私のイメージとしてはハードカバーでビッシリ覆われているのを想像していたのですが、この日は全くありませんでした。夏場にはそうなるのかもしれません。

しばらく池のようすをウロウロしながらみていたんですが、気づくとすっかりお昼も回ってました。
お腹もすいてたのでランチ移動することに。
いつものiPhoneアプリ「30min」で周辺のいいお店を探します。

ここまで田舎だとあまり選択肢もなかったのですが、その中に ひときわ評価の高いお店を発見。
池から4kmほど離れていましたが、この自転車ならすぐでしょ ってことでお店を目指して出発。

しかし待っていたのはまさかの山越え(´Д`)
最短距離は山越えなんでしょうけど...
お腹がすいて力も湧いてこない状況でしたが、ゆっくり山を越えてお店に到着。
一軒家のステキなイタリアンレストランでした。

一軒家のイタリアンレストランのテラスでランチ

陽射しと風が気持ちよかったので、きれいなテラス席で遅めのランチです。

食事を摂って少し休憩していると、すでに15時ごろになっていました。
確か駐車場は17時で閉鎖となっていたのと、ここまでの道が予想していた以上にタフだったので、予定していたルートは中断しスタート地点を目指すことに。

移動の前に飲み物を補給していこう、とセブン・イレブンに立ち寄り。
買い物をすませて出発の準備していたところ、

ん?知り合いに似た顔の方だな...
でもそれにしては乗ってきたクルマも違うし、他人の空似かなー

と、一度はすれ違ったんですが、直後、その方から声をかけてくださいました。

やはりその方はクルマつながりのコミュニティのお友達でした。
私の自転車を見て確信されたのだとか。

ここは予定していたルートから4kmも外れた場所。
「30min」のアプリを使ってあのレストランを選ばなければ、まず来ることなどなかったであろうコンビニです。
そもそもこの土地自体、私の家から40kmほど離れたところなわけで...。

まったく所縁もないこんな場所で出会うとは、なんという偶然...(^^ゞ
違うクルマ&自転車でしたが、思いがけぬプチオフ会となりました。

友達とはここでお別れし、再びスタート。

雄蛇ヶ池に沿った道で帰ろう、と思いきや、これがまた大変な道でした。
整備された道は最初の一瞬だけで、ほどなく未舗装になり、そのうち階段で下ったり上ったりする箇所も...。
シクロクロスかよっ!とツッこみたくなるような道、悪路すぎて景色を楽しむ余裕すらありませんでした。
とにかくパンクだけはしないでくれー、と願いながら慎重に進みます。
雄蛇ヶ池ぞいの小径

と、こんな感じで走ること数km、なんとか脱出に成功。

来るときの雄蛇ヶ池までのルートがかなりの悪路だったため、戻りは違う道を選んだんですが、待っていたのはまたしても山越え。
来たときとは違う山です。
結構な勾配の結構な長さの坂をひーひーいいながら登りきりましたが、看板をみると斜度は12度。かなり削られました(´Д`)

ご褒美の下りをしばし楽しみながらスタート地点を目指し、なんとか駐車場の閉鎖時間ギリギリに間に合いました。
距離は大したことなかったんですが、悪路と山でいつも以上に疲労した感じ。
あれだけ悪路を走ってパンクしなかったのはラッキーでした。あんな山中でパンクしてたら困り果ててたことでしょう。


でも雄蛇ヶ池には夏にもう一度いきたいですね。
ハードカバーのスキマから覗く大きな雷魚の顔を拝みたいものです。

# 参考:私の脳内イメージでの雄蛇ヶ池